コンセプト

日本はもうダメなのか?

投稿日:

振り返ってみると平成は、「失われた○年」という不名誉な言われ方をされたまま終わってしまった。そして、新しい時代に向けて楽観視している人は少ないのが現状だ。

他国に比べればまだまだ日本は治安もいいし、街は清潔だし、経済も堅調だ。

それでも何となく閉塞感を感じ、将来に不安を感じ、モラルの低下を感じ、ぼんやりとした不満を感じている人が多いのも確かだ。

では、日本はもう、このままゆっくりと衰退していくのであろうか?日本人は、すっかり諦めてしまっているのだろうか?

僕はそうは思わない。

日本はこれから、新しい時代にふさわしい姿に順応していけると思う。そして多くの日本人が、心の底から、あるいは体の芯から日本人として誇りを持てる時代がやってくると思っている。

個人レベルでは、スポーツや芸術分野を中心に、若い世代の人たちが世界を舞台に活躍している人が増えている。なんとも心強い。

一方、国民全体のモラルは低下してきているかもしれない。

官僚や民間企業経営陣の最近の不祥事を見ると、その内容があまりにも自己中心的で小粒な感じがする。この背景には日本の戦後教育の問題が潜んでいると考える。

行き過ぎた個人主義礼賛が影響しているのではないだろうか。自分や、自分が所属する組織が良ければそれで構わない。そんな考え方を悪びれることなく、ごく自然に持っているが故に起きている事件が多い気がする。

昔の日本人はどうだったのだろうか?明治維新を成し遂げた人たち、その時代の人たち。第二次大戦を戦った人たち、その時代の人たち。

特攻隊員として散っていった英霊を始め、当時の兵隊さんたちは自分たちの家族や郷土、お国のためを思って戦った。

アメリカの圧倒的な物量に対して、最後は竹槍だの神州不滅だのと精神力でしか対抗できなかった。今から見るとなんとも悲惨で、哀れで、無謀で、無謀に感じる。戦後の「知識人」たちが批判したくなるのも一理ある。

しかし、そういった先人たちのおかげで、獲得したものは計り知れない。

・戦後復興(復興を担ったのは戦前生まれの人達だ)
・アジア、アフリカ諸国の独立
・アメリカとの同盟

日本はもうダメだ・・・

命を賭してまでまでつないでくれたのに、我々の世代で軽々しく諦めてしまってはいけない。まだ希望はある。

「お国のために」という言葉に拒絶反応を起こしている上の世代はある意味、可哀想な世代である。

上の世代(主に団塊の世代〜バブル世代)は、お国のため=国家政府のため、と捉えているような印象を受ける。しかし、先の大戦の時代の人たちだって政府のためにと思って戦った人はいない。お国=故郷や家族、そしてその総本家としての皇室、といったイメージだったと思われる。

愛する人のために、家族のために、故郷のために。その延長線上にお国のために、という気持ちがある。その先には世界のために、次世代のために、といった気持ちがある。

これらはすべて、根っこは同じ感情だ。誰かのために役立ちたい。貢献したいという気持ち。

世界はどんどんボーダーレス化し、経済も新自由主義という名のグローバル化が進んでいる。

そんな時代には国家や民族という枠組みは古臭く感じるかもしれない。

しかし、日本人としてのアイデンティティは、日本人にしか確立できない。

日本人がごく自然体で自分たちの国の歴史や文化、先人たちの偉業を理解した時、この国は生まれ変わるだろう。

-コンセプト

Copyright© 2045プロジェクトブログ , 2024 All Rights Reserved.